今季限りで現役引退を表明した中日・中田翔内野手(36)の母・香織さん(61)が本紙に特別メッセージを寄せた。中田自身が最も感謝し、後輩選手を広島市内の実家へ招待する「中田会」では、手料理を振る舞ってきた香織さん。

故郷からねぎらいの言葉を贈った。

  * * *

 翔、お疲れさまでした。引退は翔が自分で決めたことです。潔く、引き際を決めたんじゃないかな。ずっと、腰が悪いのは聞いていましたから。野球を離れることは考えられなかったけど、本人から引退を聞いた時は「ついに来たか…」という思いでした。

 いろんな方に支えられ、親とすれば感謝をしてもしきれません。翔一人の力では、ここまで来られませんでしたから。やんちゃ小僧なのに、たくさんかわいがってもらいました。お世話になった皆さんに「本当に、ありがとうございました」と伝えたいです。

 プロに入って18年。本当に楽しませてもらいましたけど、家族もみんな悔しさを持っています。

本人は勝負をかける思いで家族と名古屋に拠点を移しました。なのに2年間、結果を残せなかった。応援してくださったファンの方々に申し訳ない気持ちが強いです。

 それがあの子の一番の後悔でしょう。満足して、現役を終えるわけじゃありません。本人もまだまだという気持ちはあったと思いますけど、体が音を上げ始めて、野球を諦めざるを得ませんでした。

 会見は動画で(中田の)兄の家族と一緒に、広島で見ました。翔も言っていたように、今まで楽しませてもらいましたし、私たちは一緒に悔しさも持っています。いいことも悪いこともありましたけど、どれもこれも思い出です。

 家族で全部を見てきましたから。会見後も私や兄一家、翔一家のファミリーLINEで「みんなで頑張ろう」と言って終わり。それが中田家です。

いつまでもグズグズ言っても仕方ありません。先は長いです。第二の人生をこれからもみんなで応援していきます。

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