◆パ・リーグ オリックス1―0西武(15日・京セラドーム大阪)

 オリックス・九里亜蓮投手(33)は、謙虚に喜んだ。「イニング途中で降りてしまっても、翔さん(岩崎)、ペル(ペルドモ)、マチ(マチャド)としっかりリードを守り切って、本当に勝たせてもらった勝利」。

6回2/3を2安打無失点で西武・今井との投げ合いを制し、曽谷に並ぶチーム最多タイの8勝目。7月6日のロッテ戦(京セラD)以来、自身5戦ぶりの白星でチームの連敗を止めた。

 試合前には、自らの登板日に3ホーマーを放っていた杉本に「きょうスタメン?」と何度も質問。練習後は「やったろうや」と声を掛け、同時に「『代わる』と言われるまで1球たりとも無駄にしないよう、腕を振って投げよう」と決意を新たにした。同じ1991年生まれの盟友は4番で出場し、初回2死二塁で先制の左前適時打。「頼もしいです」と発奮し、104球の熱投でリードを守り抜いた。

 この日は2位・日本ハムが敗れ、自力優勝の可能性が復活。2年ぶりCS出場へ、残り40試合は引き続き負けられない戦いが続く。「シーズン終盤に入っているし、一戦一戦、勝ちに貢献できるようにやるだけ。そういう投手になれるように頑張ります」と九里。移籍1年目の大黒柱が、頼もしく右腕を振り続ける。(南部 俊太)

 〇…左足首の負傷で離脱しているオリックス・西川が、16日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ球場)で実戦復帰することが決まった。

7月1日の西武戦(那覇)で走塁時に痛め、翌2日に出場選手登録を抹消。屋外でのフリー打撃やベースランニングで回復具合を確認し「あとは細かい動き。数打席立てば、感覚も戻ってくると思います」と見通しを明かしていた。順調なら、19日の日本ハム戦(エスコン)で1軍復帰する可能性もありそうだ。

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