◆JERA セ・リーグ 巨人0―3阪神(16日・東京ドーム)

 全員が背番号「3」で臨む「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」だったが、巨人は勝利で飾れなかった。阪神に敗れ勝率は再び5割となった。

先発の井上温大投手は初回に2ランを浴びるなど3回5安打3失点で降板。打線は負傷から約3か月ぶりに1軍復帰した岡本和真内野手が「4番・三塁」でスタメン出場したが、阪神の先発・村上頌樹投手に2安打9奪三振で完封負けを喫した。

 井上が初回にいきなり先取点を許した。先頭の近本光司外野手に四球、送りバントでの1死二塁から森下翔太外野手に打った瞬間にわかる左翼スタンド上段への17号2ラン本塁打を浴び、2点を奪われた。

 巨人は1回2死から泉口友汰内野手が中前打で出塁。5月6日の阪神戦(東京D)の一塁守備で負傷し、5月7日に登録抹消となって以来、約3か月ぶりに帰ってきた4番・岡本は初球ファウルの後の2球目を打って中飛に倒れた。

 井上は2回、小幡竜平内野手、中川勇斗捕手に連続で左前打を打たれ無死一、二塁。坂本誠志郎捕手の三ゴロで1死一、三塁、村上頌樹投手は見逃し三振で2死一、三塁となり、近本光司外野手を二ゴロに打ち取り、追加点は許さなかった。

 3回に井上が追加点を奪われた。先頭の中野拓夢内野手に左翼寄りの中前に落ちる安打で二塁に進まれ(記録は二塁打)、森下は四球で無死一、二塁。佐藤輝明内野手の中飛で1死一、三塁となり、大山悠輔内野手に右中間二塁打を打たれ、3点目を奪われた。井上は3回の打席で代打を送られ、3回5安打3失点で降板となった。

 4回からは2番手で菊地大稀投手が登板。先頭の中川に左翼線二塁打、坂本に四球で無死一、二塁とされたが、村上は送りバント失敗(記録は三振)、近本は見逃し三振、中野は遊ゴロに仕留め、無失点。5回も得点を許さなかった。

 打線は村上に2回以降、4回に岡本が四球で歩いた以外5回までヒットを奪えず、6回に途中出場の岸田行倫捕手が先頭で三塁内野安打で出塁したが、丸佳浩外野手は遊ゴロ併殺打、ヘルナンデス外野手は右飛に倒れ、3人で攻撃を終えた。7回1死からの岡本の第3打席は三ゴロ。復帰戦は7回までの3打席で1四球ノーヒット。

 6、7回はケラー投手、8回は船迫大雅投手がいずれも3者凡退に抑え、9回はこの日1軍に合流したドラフト5位ルーキー左腕の宮原駿介投手が初登板し、1死から中川に右前打を打たれたが、坂本を二ゴロ併殺打に仕留めた。

 打線は阪神の先発・村上に8、9回も3人ずつで片付けられ、2安打無得点、9三振を奪われ完封負けとなった。

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