◆第107回全国高校野球選手権大会第11日 ▽3回戦 関東第一4―1創成館(16日・甲子園)
最速149キロを誇る創成館(長崎)のエース右腕・森下翔太(3年)が先発し、9回途中を11安打4失点。気持ちのこもった98球で粘りの投球を見せたが、夏が終わった。
「エースとしてチームを勝利に導くことができなくて、悔しい気持ちです」
強いストレートでコースを突き、スライダーで凡打を打たせた。ストライク先行の投球で粘ったが、9回に連打を浴び2失点。マウンドを譲った。「最後まで投げきることができず、悔しかったです」
阪神の強打者と同姓同名で注目された右腕。今後は進学の予定だ。遠い親戚には大学日本代表の国学院大・緒方漣(2年)がいる。緒方は横浜の1年生だった2021年夏の甲子園・広島新庄戦で、完封負け目前の9回2死から左翼席に逆転サヨナラ3ランを放った。1年生では大会史上初となる劇弾だった。
「緒方さんのホームランをテレビで見た時、父から親戚だと知らされました。自分もその舞台に立ちたいと思いました。上のレベルまで行って、一緒の場所でプレーしたいと思います」と力を込めた。
「次のレベルでまた成長して、いつかプロの世界でプレーしたい」と森下。