◆JERA セ・リーグ 巨人0―3阪神(16日・東京ドーム)
背番号「3」のユニホームに身を包み、巨人前監督でオーナー付特別顧問の原辰徳氏(67)はセレモニアルピッチの右打席に立った。マウンドの松井氏に視線を送り、バットをグルンと回して構えに入ると力強くスイング。
原氏も、背番号「3」に強い憧れを持つ一人だった。「少年野球の時には3番をつけたことがあったんですが、常々つけたいなという気持ちは持っておりました」。幼少期からの憧れであり、選手、コーチ、監督と、さまざまな場面で影響を受けた恩師と同じ番号を背負い、「あとで自分で写真などを見ながらですね、ちょっと味わいたい」と感慨深げに振り返った。
長嶋さんはどういった存在であったか、との質問にはこう答えた。「目標の方でもありましたし、と同時に、とにかくプレーが常に全力であったと。もうこれまで、いろんな選手がいらっしゃるし、これからも新しく素晴らしい選手が出てくるでしょうけど、燦然(さんぜん)と輝く存在でした」。今後もミスターは目標であり、憧れの存在であり続ける。(小島 和之)