◆第107回全国高校野球選手権大会第11日 ▽3回戦 創成館1―4関東第一(16日・甲子園)

 関東第一・坂本慎太郎投手(3年)が戻ってきた舞台でリベンジを果たした。

 初戦の2回戦・中越(新潟)戦では9回133球1失点の熱投を見せた二刀流左腕。

この日は「3番・中堅」で先発出場し、迎えた3回1死満塁の第2打席。「初球からいくと決めてた」と初球の直球を捉え先制の2点右前適時打を放った。 主に左翼手として出場した昨夏、決勝・京都国際(京都)戦。延長10回裏2死で空振り三振に倒れ、最後の打者となり涙を飲んだ。「去年初球を振れなかった悔しさが残ってるので、甲子園で借りを返すために初球を振るっていうのは意識して練習してきた。練習試合もどんなチャンスの場面でも初球を振ると決めてた中で、今まではファウルとか空振りが多かったけど、ここに来てからいい打球が出るようになってくれた。本当に練習の成果が出てうれしい」。1年越しの悔しさを晴らす会心の一打だった。

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