アマ球界の注目選手を紹介する「ドラフト報知」は、夏の甲子園にスポットを当てる。13日で代表49校が全て登場。

沖縄尚学・末吉良丞(りょうすけ)、横浜・織田翔希を筆頭に「豊作」と言われる2年生投手をピックアップした。

 スカウトから「今の段階でも今年のドラフトで指名されて不思議ない」との声があがる2年生投手が4人もいる。鮮やかな完封劇を演じた末吉、織田に、6回まで“ノーノー”を展開した山梨学院・菰田陽生(はるき)。そして、4安打1失点で完投勝利を収めた聖隷クリストファーの高部陸だ。

 末吉は、競輪のトップ選手より太い71センチの太ももを誇るパワフルな投手。直球と同じ強い腕の振りから投じる落差の大きなスライダーが武器で、相手の金足農は、タイミングが大きくずれた空振りを繰り返した。

 春のセンバツVに貢献した織田は「コントロールと投球術」、身長194センチの菰田は「唯一無二のスケール感」が高い評価を得ていた。

 この3人が、いずれも春夏連続出場だったのに対し、高部は初の甲子園での快投。174センチ、68キロと小柄だが、全身を躍動させて回転数の多いストレートを投げ込んだ。

 「伸びしろ」という点での注目は、花巻東の萬谷(まんや)堅心と、金足農の斎藤遼夢だ。萬谷はバランスの良さが魅力で、優勝候補の智弁和歌山を相手に1失点完投。斎藤は173センチと小柄だが、投げ方が柔らかく投球センスに秀でる。

「まだスピードは出る」との見方もあり、これからの成長を期待したい。(浜木 俊介)

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