第107回全国高校野球選手権大会を出場辞退した広陵(広島)が16日、学校の公式サイトで「本校及び本校の生徒に関するご指摘について」と題した新たな声明を発表した。

 同校を巡っては、大会直前の7月下旬から、部内で暴力を伴う不適切行為があったとされる事案がSNS上で拡散。

大会運営への支障や、在校生への中傷があったことを踏まえ、14日に予定されていた津田学園(三重)との2回戦を前に出場辞退を決めた。

 今回、新たに出した声明文では、SNS上で拡散されている複数の不適切事案について改めて調査を行うことや、野球部の指導体制の抜本的な見直しを検討中であることを説明。また、「現在、第三者委員会などで調査していただいている事案につきましては、全面的に協力してまいります」とした。

 一方で、SNS上では誹謗中傷や野球部寮への爆破予告が行われたほか、在校生が登下校中に嫌がらせに遭うなどの事態に発展しており、それらについて「事実と異なる内容、憶測に基づく投稿、生徒及び職員の写真等を報道等から盗用した投稿、関係しない生徒への誹謗中傷も見受けられます。このような行為は、生徒の人権と学校の教育環境に深刻な影響を与えるものであり、決して容認されるものではありません」。続けて、「根拠または正当な理由を欠く名誉毀損や学校、職員及び生徒に対する加害行為の予告・煽動等に対しては、生徒及び職員の名誉と安全を保護するため、法的措置を含めて対処いたします」と、法的措置を取る姿勢を示した。

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