創部41年目で初めて夏の甲子園に出場し、初勝利を挙げた聖隷クリストファーが16日、大阪から浜松市内の同校に戻った。在校生と父母の出迎えを受け、同校グラウンド横の駐車場エリアで報告会が行われた。

逢沢開生主将(3年)は「応援のおかげで1勝することができました。一番長く熱い夏になりました」とマイクを握り謝意を伝えた。

 校長でもある上村敏正監督(68)は「応援に心が震えました。力及ばず敗れました。ただ、聖隷全体が一つになれた」と感謝した。15日の西日本短大付(福岡)戦では1―2で惜敗。試合後の宿舎ミーティングでは指揮官からナインへ「これからの行動が大事。甲子園に出場していい意味で変わったと言われるように」と伝えられた。ゲーム主将を務めた渋谷海友副主将(3年)は「経験を仲間に伝え、強くなってくれれば」と後輩たちに未来を託した。

 秋季県大会で新チームの公式戦初戦(9月13日)を迎える。甲子園2試合でいずれも完投したエース左腕・高部陸(2年)は「甲子園で戦えたことが自分の財産。次に生かして頑張りたい」と意気込んだ。

(伊藤 明日香)

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