◆米大リーグ ドジャース―パドレス(16日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ナ・リーグ西地区の首位攻防戦第2ラウンドは、初戦を落として同率首位に追いつかれたパドレスが初回から“ミス”連発で2回までに大量リードを許す苦しい展開となった。

 まずは初回の攻撃。

3安打しながら2度の二盗失敗など“拙攻”で無得点に終わった。21~23年はパドレス所属で23年に自身2度目のサイ・ヤング賞に輝いたド軍先発のスネルに対し、1番・タティスが右前打を放って二盗を試みたが、捕手・スミスに刺された。2番・アラエスは右翼線二塁打。3番・マチャドの三塁内野安打で1死一、二塁となり、2死からボガーツの打席でダブルスチールを敢行したが、一塁走者だったマチャドが二塁でタッチアウトとなった。

 その裏、パ軍先発のシースは1番・大谷から3者連続四球を与えて無死満塁とされる。1死からT・ヘルナンデスの右犠飛で先制を許すと、パヘスに四球で再び満塁となり、コンフォートに右前へ2点適時打を浴びた。

 2回。シースは1死から大谷に四球、2死からスミスに四球。2回までに早くも6四球の大荒れで一、二塁のピンチを背負うと、3番・フリーマンの打球は右中間へ。右翼・タティス、中堅・メリルが互いに譲り合うような形となり、最後はメリルが捕球を試みるもグラブに当てながら落球し(記録は失策)、2人の走者が一気に生還。昨季ノーヒットノーランを達成している好投手の投げ合いは意外な展開となっている。

 前日15日(同16日)の今カード初戦でパドレスは2―3で逆転負けを喫し、連勝が「5」でストップ。

13日(同14日)には4月以来の単独首位に立ったばかりだったが、69勝53敗で並ばれた。ドジャースには昨季地区シリーズで敗れたが、レギュラーシーズンでは8勝5敗と勝ち越した。しかし、今季はこの日まで2勝6敗と負け越している。17日(同18日)の第3戦には16日に39歳の誕生日を迎えたダルビッシュ有投手が先発予定。何とかいい形で右腕に出番を回したいところだ。

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