◆JERA セ・リーグ 巨人―阪神(17日・東京ドーム)

 巨人が阪神に連敗し、勝率5割から借金「1」となった。2週間ぶり先発の赤星優志投手は4回に失策からみで3失点(自責1)して降板。

打線は5回に阪神の先発・才木浩人投手から丸佳浩外野手の4号ソロ本塁打で24年8月以来の得点を挙げたが、救援陣に抑えられた。赤星は今季8敗目(6勝)で阪神戦7連敗となった。

 初回の赤星は2死から森下翔太外野手に左前打されたが、佐藤輝明内野手を見逃し三振に打ち取り無失点。

 2回はキャベッジ外野手が好守で赤星を盛り上げた。先頭の5番・大山悠輔内野手の左中間を抜けるかという当たりを、左翼・キャベッジがジャンプ一番で捕球し、人工芝に滑り込むファイトあふれるプレーでアウトに。赤星はマウンドから拍手を送った。

 打線は1回、丸佳浩外野手が先頭で中前打で出塁したが後続が倒れ無得点。2回は1死から岸田行倫捕手が左前打、「6番・一塁」でスタメン出場の大城卓三捕手が左翼線二塁打で続き1死二、三塁とチャンスを広げたが、中山礼都内野手は二ゴロ、赤星は空振り三振に倒れた。

 3回の赤星は1死から才木浩人投手に左前打を許したが、近本光司外野手を二ゴロ併殺打に仕留めた。

 打線は3回、丸佳浩外野手が先頭で中前打。2番に入る若林楽人外野手は初球に送りバントもファウル、2球目に追い込まれ見逃し三振。泉口友汰内野手は追い込まれてから四球を選び、1死一、二塁とし、16日にけがから復帰した4番・岡本和真内野手が打席に入ったが空振り三振、キャベッジも空振り三振に打ち取られ、得点できなかった。

 赤星は4回1死から森下に四球を与え、佐藤輝は空振り三振に打ち取ったが、大山に右前打され2死一、三塁となり、高寺望夢内野手の右前打で三塁から森下が還り1点目。さらに右翼・丸が後逸する間に一塁走者も生還し2点目を失い、なおも2死三塁から、坂本誠志郎捕手にも右前打を許し、3点目を奪われた。赤星は3回の打席で代打を送られ、4回5安打3失点(自責1)で降板となった。

 3点を追う巨人は4回1死から大城卓が左前打、中山が中前打で続き一、二塁としたが、赤星の代打・ヘルナンデス外野手は二ゴロ併殺打に倒れ、この回も得点できなかった。

 巨人が5回にようやく1点を挙げた。先頭の丸が、3打席連続ヒットとなる4号ソロ本塁打。4回には自らの失策で2点目を許した丸の一発で1点を返した。才木からの得点は24年8月31日(甲子園)の初回以来、36イニングぶり。

 赤星に代わって5回は石川達也投手が登板し3者凡退。6回は3番手で田中瑛斗投手がマウンドにあがり無失点、回またぎで登板した7回に坂本に先頭で中前打。送りバントで二塁に進まれ、代打・前川右京外野手の一ゴロで2死三塁とされたが、近本の右前への打球を丸が前進して好捕し、追加点を許さなかった。

 打線は6回は阪神の2番手・ドリス投手に3者凡退。

7回は3番手・及川雅貴投手に2死から丸が四球を選んだが、若林楽人外野手は空振り三振に倒れた。8回は39試合連続無失点中の4番手の石井大智投手に1死から岡本が復帰後初ヒットとなる遊撃内野安打で出塁したが、キャベッジは見逃し三振、岸田は右飛に終わった。

 2点を追う9回、巨人は阪神の守護神・岩崎優投手から大城卓が先頭で左前打。中山も左前打で続き無死一、二塁。代打・増田大輝内野手は初球のバントがファウル、追い込まれてからのバントもファウルとなりスリーバント失敗(三振)、丸は二飛での2死一、二塁で代打・坂本勇人内野手が登場したが、空振り三振に打ち取られゲームセットとなった。

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