◆JERAセ・リーグ 中日―DeNA(17日・バンテリンD)

 移籍後初登板したDeNAの藤浪晋太郎投手(前3Aタコマ)の勝ち投手の権利が一瞬で消えた。

 1点リードの6回から2番手で中川虎大が登板も、悲劇はすぐにやってきた。

6回先頭、上林に投じた初球の直球を強振された。打球は高々と舞い上がり、右翼スタンドに飛び込む同点ソロ。わずか1球、中川虎の投球開始からボールがスタンドに到達するまで10秒もかからなかった。この瞬間に藤浪の勝ち投手の権利は消滅。移籍後初勝利はおあずけとなった。

 藤浪は初回から最速156キロの直球を軸に力で押し、スプリット、カットボールなどを織り交ぜた投球で左打者9人が並んだ中日打線に立ち向かった。2回無死一、三塁からは宇佐見の遊ゴロ間に板山の生還を許して移籍後失点も失点はこの1点のみに抑え、5回4安打1失点で降板していた。

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