◆JERAセ・リーグ 中日4―5DeNA=延長12回=(17日・バンテリンドーム)

 中日は、延長12回に勝ち越しを許して敗戦。6日以来の3連敗で、借金は今季最多の12に膨らんだ。

 この日は、日本球界復帰後、1軍初登板となる藤浪晋太郎投手が先発した。藤浪は、6日のイースタン・リーグ巨人戦では、4回途中5失点で、7四死球。2死球はいずれも右打者だったこともあり、“藤浪対策”として、球団では初めて左打者9人を並べた。主砲の細川、長距離砲のチェイビス、堅守の田中ら、右打者がスタメンを外れた。5月23日阪神戦以来、今季4度目のスタメン起用となった樋口がプロ初安打を放ち、この日昇格した板山は猛打賞と奮起したが、勝利には結びつかなかった。

 試合後、井上監督は、左打者を並べたオーダーについて、「けが人は出したくないし、ベストオーダーでは臨めない。しょうがない、そのピッチャー立てられたんだったら。普段、出てないような控えのメンバーを出しながら、左(打者)を並べる策しかこちらは(でき)ない。癪(しゃく)には触るけど、右(打者)の細川や石伊に万が一のことがあったら、と思ったら、他の監督さんもそうするんじゃないかなと思う」と語気を強めた。

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