◆エイジェックカップ第56回日本少年野球選手権大会 ▽1回戦 紀州ボーイズ(和歌山)9―5白河ボーイズ(東北南)(8月2日・萩谷総合運動公園野球場)

 夏の全国大会・エイジェックカップ第56回選手権大会が2日開幕。2年連続出場となった白河ボーイズ(東北南)は1回戦で紀州ボーイズ(和歌山)と対戦。

初回に3点を先行したが、逆転負けを喫した。昨年、初出場で1勝した“先輩超え”を目標に戦ってきたが、無念の初戦敗退。それでも下級生たちにこの思いは受け継がれていく。

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 先輩を超える“全国大会2勝”の目標を掲げ、2年連続で大阪に乗り込んだ白河だったが、無念の初戦敗退に終わった。

 春季全国大会準優勝の紀州を相手に滑り出しは順調だった。初回、2死一塁で4番の熊倉が「コンパクトに振ることだけを考えていた」と右翼線へ適時二塁打を放ち先行。井堀が左中間を破る適時二塁打、朶はセンターへのタイムリーで続いた。いきなり3点を奪う上々のスタートだった。

 しかし、その裏に先発左腕の根本が2死走者なしから4連打を浴び同点。4回には4点を勝ち越された。それでも諦めない。6回2死から四死球と暴投で二、三塁として途中出場の渡邊千が2点打。

粘りを見せたが、その裏に4連打で2点を許すと、反撃する力は残っていなかった。

 前チームからレギュラーで全国大会を経験した小林隼主将を中心に6人の3年生がチームを引っ張ってきた。「強くなりたいという思いから、3年生にはきつい言葉を投げかけたこともあった。1、2年生が頑張ってくれたお陰で全国大会に出られたので感謝です」と小林隼主将は涙をこらえながら話した。國分清昭監督(48)は「3年生は6人でよくやった」とたたえた。

 “全国大会での2勝”という目標は新チームに受け継がれる。2年生ながら正捕手としてマスクをかぶった本宮は「勝ちに貢献できなかったのが悔しい。新チームでは2勝するだけではなく、全国制覇を狙いたい」と涙を流す3年生を見ながら飛躍を誓った。

 【白河ボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽3年生 ※小林隼大、井堀陽介、根本翔琉、金田悠生、熊倉一誓、矢吹滉

 ▽2年生 本宮奏翔、佐藤蓮仁、朶謙慎、生田目耀太、渡邊千真八代羚暖、中野目蓮虎、小野寺優志、鈴木彪斗、鈴木奏汰、宗田映登

 ▽1年生 加藤颯士、室井英人、根本眞秀、田谷柚樹、中田友翔、渡辺新、小林陽翔、深谷圭吾

 

初回、先制の右翼線二塁打を放った熊倉【下】6回2死二、三塁で左前2点打を放った渡邊千

渡邉の適時打で生還した本宮(右)【右】タイムリーを放ちガッツポーズする朶

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