◆東商テクノ旗争奪 第4回日本少年野球北海道大会 ▽決勝 日立ボーイズ(茨城)6―4仙台育英学園秀光ボーイズ(東北中央)(8月11日・札幌モエレ沼公園野球場)

 東日本ブロックで同時期に開催された「熱中対策水カップ 第50回関東大会」「東商テクノ旗争奪 第4回北海道大会」「スポチューバーTV旗争奪 第4回東北選抜大会」の決勝が8月11日に各地で行われた。北海道大会は日立ボーイズ(茨城)が初優勝した。

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 最終回、最後の打者を右飛に打ち取ると、日立の3番手・郡司は帽子を投げ飛ばし、マウンドに集まったナインは激しく体をぶつけ合った。北の大地で成し遂げた優勝に秋本主将は「3年生にとって最後の試合。勝って終えられるのは幸せです」と破顔一笑だ。

 しぶとく戦い抜いた。初回に2点先制し、直後の2回には一時逆転されるなど打ち合いの様相に。5―4で迎えた6回1死三塁。4番の秋本がフルスイングした二ゴロは野選を誘い、三塁走者・間宮が生還し、貴重な追加点となった。秋本は「きれいに打ちたかったけど、打球に気持ちが乗っかった」と泥臭い一打に胸を張った。

 3月の春季全国大会に悲願の初出場を果たすも、6月の選手権大会茨城県支部予選は決勝で江戸崎に敗れ、春夏連続全国への道が絶たれた。あれから2か月。失意の中からはい上がった選手たちが喜ぶ姿に、監督代行の下山田弘コーチ(63)は「最後に一致団結できた」と目を細めた。

 「2年生の時は声も出ず、弱いと言われてきたチームがここまでやれた。

この仲間と野球ができて楽しかった」と秋本。二度とは戻れない時間を次なる野球人生の糧にする。

 【日立ボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽3年生 ※秋本一翔、間宮幹太、虻川恵太、三村海晴、安西悠翔、薄井大我、細川奏陽、橋本彗夢、佐藤黎斗、澤畠悠、郡司賢人、小室日向、富永健琉、宮本瑞貴、綿引孝汰郎、山崎隆良、熊倉匠謙、関拓海、茅根太稀、

 【北海道大会・表彰選手】

最優秀選手賞 間宮幹太(日立)

敢闘賞    佐々木士紗(仙台育英学園秀光)、澤畠悠(日立)、相沢柊太(札幌豊平)、林優羽(札幌手稲)

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