◆第107回全国高校野球選手権大会第13日▽準々決勝 山梨学院11―4京都国際(19日・甲子園)

 山梨学院が昨夏の覇者・京都国際に快勝し、初の準決勝進出を果たした。身長194センチの二刀流2年生・菰田陽生(はるき)は「7番・投手」で先発出場。

昨夏の“優勝投手”になった京都国際の西村一毅(3年)から2安打を放った。

 パワーが際立ったのが、5―1で迎えた5回裏1死満塁での第3打席だ。直球をジャストミートすると、痛烈なライナーが相手右翼手の正面へ。弾道が低く、いったん前進するような打球だったが、そこから伸びて頭上を越えていった。甲子園をどよめかせた走者一掃の三塁打。勝負を決める一打となった。「満塁なので一本出したかった。最初は捕られるかと思ったのですが、越えてよかったです」と菰田は笑顔で振り返った。

 投手としては3回2/3を投げて4安打1失点。4回表に2死一、二塁のピンチを招いて檜垣瑠輝斗(2年)にマウンドを譲った。「初回に先制点を取られたが、その後はゼロでいけた。抑えてくれた檜垣には『ありがとう』と言いたいです」と同学年のサウスポーに感謝した。

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