◆JERA セ・リーグ ヤクルト2―15巨人(19日・神宮)

 セ・リーグ最下位のヤクルトが、巨人戦(神宮)で、投手陣が炎上して今季ワーストを更新する15失点で大敗を喫した。巨人の丸佳浩外野手(36)にはサイクル安打を許し、リチャードの満塁本塁打を浴びるなど4被弾。

15失点は2023年5月6日のDeNA戦(神宮、7●17)以来2年ぶりの屈辱となった。被安打は20だった。

 まずは先発のランバートが大誤算。直近は2登板連続2ケタ奪三振、7回2失点以内と調子を上げていたが、初回に丸に2ランを浴びると、2回先頭の中山にもソロを浴び、3回には中山に2打席連続弾となる2ランを浴びた。4回こそ3者凡退で抑えたが、5回は1死二塁から3連打を浴びてKO。4回3分の1を投げて、来日自己ワーストの3被弾、13安打、8失点でマウンドを降りた。

 2番手の丸山翔は、5回こそ無失点で抑えたが、6回にはリチャードに満塁本塁打を浴びるなど5失点。7回には3番手の長谷川が1死二塁から3連打を浴びて2点を失って、7回終了時点で20安打を浴び、15失点となった。8回からは2イニングを無安打無失点で抑えたが、時すでに遅しだった。

 打線も2点を追う初回には1死二、三塁で村上が中犠飛で一度は1点差に迫ったが、戸郷を攻略できず。3回からは3イニング連続で3者凡退に倒れ、3~7回は5イニング連続で三塁すら踏めなかった。14点を追う8回には1死から長岡が三塁打を放って、続く内山の一ゴロで1点を返すのが精いっぱいだった。

13点差だった8回2死で戸郷VS村上は全13球の直球勝負で戸郷がこの日最速の152キロをマークして、村上も8球のファウルで粘ったが最後は戸郷の131球目の151キロで空振り三振。13点差とは思えぬ力のこもった対決も見られた。

 この日の試合は、夏休み特別企画の「キッズプロジェクト」として行われ、ヤクルトのスタメン発表は子供が務め、スコアボードには選手名がひらがなで表示された。

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