◆JERA セ・リーグ ヤクルト15―2巨人(19日・神宮)
巨人の戸郷翔征投手がヤクルト戦で先発して8回、今季最多の131球、5安打2失点の大熱投で今季4勝目を手にした。「野手の方のおかげであれだけの試合展開だったので、どんどんいけたと思います。
2点の援護をもらってマウンドに上がった戸郷は、初回にいきなり先頭・太田に四球を与えるなどして2死二、三塁で村上の中堅への犠飛で1点を失った。
2回は、走者を出しながら無失点。3、4、5回は最速151キロを計測した直球にフォーク、スライダーなどを交えて完璧に封じた。
13―1の6回は、先頭・長岡に右前安打を許すも、内山を右飛。続く4番・村上は内角への147キロ直球をズバッと投げ込んで見逃し三振。最後はオスナを右飛に抑えた。
さらに15―1と打線が爆発して迎えた7回も続投して無失点に抑えた。
今季最長となる8回もマウンドに上がった戸郷は、1死から2番・長岡に右中間三塁打を放たれて、続く内山の三ゴロの間に生還。ここで打席には4番・村上。フルカウントとして8球目はこの日の最速152キロを計測。最後はこん身の151キロ直球で空振り三振。
村上との対戦については「あの点差でしたし、あの点差で村上さんとの勝負を楽しめることはないので、しっかり自分の出し切るところを、と思いながら投げてました」と振り返り、「球数いって、球速が出たことも僕のプラスですし、久しぶりにこれだけのイニングを投げられて、中継ぎの方も頑張ってくれていたので1番よかったな、と思います」と笑顔を浮かべた。