◆JERA セ・リーグ ヤクルト2―15巨人(19日・神宮)
目覚めを告げる号砲を鳴らした。1点リードの2回先頭。
止まらなかった。2点リードの3回2死三塁ではカウント2―1から外角高め152キロ直球を捉えて、再び左翼席へ5号2ラン。2打席連発となる自身初の1試合2発。今季プロ1号を放ったばかりの若武者が2本とも逆方向に放り込む離れ業をやってのけた。「得点圏だったので何とかランナーをかえしたい思いで打席に立ちました。最高の結果になってとてもうれしいです」と、笑顔でナインに迎えられた。
さらに3打席目には右翼線二塁打を放ち今季初の猛打賞。
阿部監督も「誰にも負けないくらいしている」と認める練習の虫。本拠地・東京Dでの試合後は室内で打撃練習やバント練習を欠かさず行い、誰よりも多くの汗を流す。不動の二塁手だった吉川が腰痛で出場選手登録を抹消される苦しいチーム状況の中、3試合連続で二塁でスタメン出場。本職は内野ながら、7月以降は主に外野でも出場を重ねてきた。「今日に関しては風もあったんで。もっともっと打てるように継続したい」。背番号40が、神宮の夜空を2発の大きな花火で彩った。