◆JERAセ・リーグ 阪神5―4中日(19日・京セラドーム大阪)

 無敵の右腕が、また記録を伸ばした。阪神・石井が1点リードの8回に登板。

1死から代打・ブライトに右前打を浴びたが、後続を封じた。「(捕手の坂本)誠志郎さんに助けられて」と謙遜したが、これで41試合連続無失点。自身の日本記録(40試合)を更新し、海の向こうの記録も超えた。

 米大リーグでは18~19年プレスリー(アストロズ)、21~22年ヘイダー(ブルワーズ)の40試合連続無失点が最長。この両投手はシーズンをまたいだ記録になるが、石井は“メジャー超え”だ。無双が続いても「反省するところがたくさん」と伸びしろに目を向ける。周囲の盛り上がりをよそに、己の役割に集中している。

 チームは3連勝で今季最多を更新する貯金26。マジックは1つ減り21とした。これで9カード連続で負け越しなし。「無失点男」の仕事が、首位独走を支えている。(直川響)

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