◆第107回全国高校野球選手権大会最終日 ▽決勝 沖縄尚学3―1日大三(23日・甲子園)

 悲願のVには“陰の立役者”がいた。沖縄・南風原(はえばる)町の「あかみね整体」で沖縄尚学ナインのケアを担当する赤嶺義之さん(52)だ。

仕事の合間を縫って甲子園に駆けつけ「絶対に勝ってくれ」と声援を送った。

 比嘉監督と縁があり、約20年前から選手のケアを務めるように。現在はメンバーのうち6人の選手を担当。優勝投手に輝いたエース・末吉良丞もその一人だ。「甲子園に行く前に(末吉の状態を)見たら、体の軸が左にずれていた。そこを治したら、すごく投げやすくなったみたいです」。施術後には球の回転数が上昇。万全の状態で大舞台を迎え、6試合で34回を投げ防御率1.06、39奪三振と躍動しチームを優勝へ導いた。

 「末吉はまた体がずれている。帰ってきたら、また見て治したいと思います」。赤嶺さんの手は、これからも沖縄尚学の支えとなる。(北村 優衣)

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