◆パ・リーグ 日本ハム8―3ソフトバンク(23日・エスコンフィールド)

 日本ハムは23日、首位ソフトバンクとの直接対決3連戦(エスコン)第2ラウンドに8―3と快勝。連勝で貯金を今季最多の25とし、1・5ゲーム差に迫った。

「4番・DH」で出場したフランミル・レイエス外野手(30)は、2回に先制の左越え26号ソロを放つと、7回にはバックスクリーンへ運ぶ特大の27号ソロ。2戦連続2打点の活躍で、主砲の仕事を果たした。

 独特の緊張感に包まれた空気を、レイエスは一振りで自分のものにした。2回、先頭で打席に入ると、ソフトバンクの先発・有原のフォークをすくい上げた。左翼ブルペン奥のフェンスを直撃する先制の26号ソロ。「本当にうれしい。両軍にとって大事な試合。芯に当てて何かを起こすことを意識しました」。7回にもダメ押しの27号ソロをバックスクリーンへ。天王山での2発に顔をくしゃくしゃにして喜んだ。

 まさに、主砲の仕事だ。今季、有原に対しては9打数1安打6三振。

チームも7月1日の対戦(東京D)で完封負けを喫するなど、1勝2敗と抑えられていた。チームに勇気をもたらす先制弾。「前回、前々回と有原さんに軍配が上がったけど、あの一本のおかげで自分の道がしっかりできた。僕の役割はオフェンスの面で、しっかりチームを助けること」と胸を張った。

 22日は逆転の中前2点打を放っており、2戦連続で2打点。新庄監督も「ゾーン入ってますね、今ね。あれ何番アイアン?(笑) センターの。すごかった。(ゾーンに)入ってるわ」と絶賛した。自己最多を更新する27発76打点とし、本塁打は7本、打点も21点と2位に大差をつけトップを独走する。お立ち台では「35本、100RBI(打点)、ガンバリマス」と日本語で数字の目標を掲げた。

 4番がつくった流れに乗り、打線は12安打8得点。

難敵の有原を攻略し、連勝で1・5ゲーム差とした。24日の第3ラウンドは、チームとして今季6度対戦し4敗を喫しているモイネロが相手。「明日先発はモイネロ投手で、いい投手というのは分かっている。2勝1敗とか3連勝とか考えず、ただ野球をする、シンプルにそれだけ考えてやります」。前回の3連戦は3連敗しており、狙うはもちろんモイネロ撃破での“3タテ返し”。無双状態の主砲のバットで、首位の背中に一気に迫る。(山口 泰史)

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