ナ・リーグ東地区首位のフィリーズは23日(日本時間24日)、ザック・ウィーラー投手(34)が「胸郭出口症候群」と診断されて、近日中に手術を受け、今季の残りの試合を欠場することを発表した。
ウィーラーは15日(同16日)の敵地・ナショナルズ戦で5回97球を投げたのを最後に負傷者リスト(IL)入り。
13年にメッツでメジャーデビューした右腕のウィーラーは、これまで13年で8度の2ケタ勝利。昨季は自己最多16勝(7敗)を挙げ、サイ・ヤング賞投票では、ブレーブスのセールに次ぐ2位に入った。
今季はここまで24登板で10勝5敗、防御率2・71。195奪三振とWHIP0・935はリーグトップ、被打率・197は同2位、10勝は同11位タイ、防御率2・71は同5位をマークするなど、サイ・ヤング賞の有力候補の1人となっていた。
今季中の復帰が絶望的になったため、ナ・リーグのサイ・ヤング賞はスキーンズ(パイレーツ)、サンチェス(フィリーズ)、ピベッタ(パドレス)、ウェブ(ジャイアンツ)、山本(ドジャース)らの争いとなりそうだ。
来季も開幕に間に合うかは現時点では不明だが、シーズン中の復帰となる可能性が高い。27年シーズン終了後には、家族との時間を確保するために現役引退の意向を持っているウィーラーだが、まさかの長期離脱となった。
フィリーズはナ・リーグ東地区首位を走っているが、エース右腕の離脱はチームにとっても大きな痛手となった。