◆米大リーグ パドレス5―1ドジャース(23日・米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 ダルビッシュ有投手(39)、松井裕樹投手(29)の所属するパドレスが23日(日本時間24日)、ドジャースを破って5連勝でナ・リーグ単独首位に浮上した。ドジャースとの同地区首位攻防3連戦で2連勝。

投打がかみ合って、13日(同14日)以来、10日ぶりの単独首位となった。

 勝利の立役者は先発の変則左腕コルテス。ドジャース打線を相手に6回1死まで完全投球を披露し、6回1安打無失点の快投で勝利に導いた。勢いづいたのは初回。先頭で迎えたドジャース・大谷翔平投手との勝負だった。「大谷との対決で初球からあの大歓声を聞いたときは、まるでビデオゲームをしているようだったよ。ゲームの中で観客が盛り上がるような感覚で、実際に初球からその雰囲気を感じられたのは素晴らしい気分だった」。最後は外角低めのスイーパーにおよがし、空振り三振を奪う最高のスタートを切った。

 前日の同僚ダルビッシュの好投からもヒントを得た。ダルビッシュが大谷に投じた初球がスライダーだったことを引き合いに、「それを見て、俺も初球にカッターを投げた。強力な相手には初球からまるで5回を投げるようなつもりで入る必要がある」と徹底マーク。この日は大谷との計3打席勝負で無安打に封じた。

 初回からアクセル全開で、ドジャース打線を手玉に取り、6回1安打無失点の快投。チームは5連勝で再び単独首位の座を奪い返した。頼れる左腕は「先発投手というのは『まずは真っ直ぐを試そう』とか『楽に入っていこう』とするものだが、それをすると気付けば3点ビハインドになっていたりする。しかし、ドジャースを相手に0―3から試合を始める余裕はない。だから初球から準備万端で臨むことが重要だった」と充実感を漂わせた。

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