◆米大リーグ パドレス―ドジャース(24日・米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が24日(日本時間25日)、敵地・パドレス戦に「1番・DH」で先発出場し、7―2の9回1死で迎えた5打席目に、松井裕樹投手から4試合ぶりでリーグトップのフィリーズ・シュワバーに並ぶ45号を放った。チーム131試合目で45本塁打は、シーズン換算55発ペースとなった。

 指揮官も驚きのまさかの行動だった。ダイヤモンドを一周してベンチに戻ると、真っ先にハイタッチを交わしたのはベンチ横にいたパドレスファンの元へ。してやったりの顔でハイタッチを交わした。試合後、取材に応じたロバーツ監督によれば、試合中にベンチ横に陣取っていたパドレスファンが、ヤジを飛ばし続けていたという。「とても鬱陶しかった。試合中ずっと私の右耳の横で叫んでいましたから。でも翔平にしては珍しい行動だった。相手は試合中ずっと彼を攻撃していたのに、翔平からハイタッチを求めた。とても良かったです。楽しい瞬間でした。翔平の人柄が出ていた。その男は『翔平はこのシリーズで全然ダメだ』と言い続けていました」と証言した。

 2試合連続無安打中の大谷はこの日、4打席目までノーヒット&2三振と沈黙していたが、ラストチャンスで快音を響かせた。松井の真ん中高めの直球を捉えると、打球は右中間スタンドに飛び込んだ。

 前日23日は、2試合連続ノーヒットに終わり、今月20戦目にして連続試合出塁もストップ。チームは連敗で8月13日以来10日ぶりに2位転落していたが、この日はスイープを阻止し、地区優勝マジック「31」が点灯した。

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