阪神・早川太貴投手(25)が25日、くふうハヤテ出身では初のプロ初勝利を誓った。昨年からウエスタン・リーグに参入した同球団初のドラフト指名選手として昨秋の育成3位で入団し、7月13日に支配下登録。
キャリアは異色だ。国立の小樽商大を経て、北広島市役所の保健福祉部で勤務。クラブチームのウィン北広島に所属しながら、市職員労働組合の軟式チームと掛け持ちした。2軍では同リーグトップタイの8勝1敗、防御率2・82と結果を出し、チャンスをつかんだ。
この日から1軍合流し、投手指名練習でブルペン調整を行った。硬式球で打席に立つのは高校以来で「多分140キロ以上を見たことがない…」と不安そうだが、Vロードを突っ走るなかで訪れた出番だ。「ここで結果を残せば、大きな自信になる」。元公務員の25歳。並々ならぬ覚悟で腕を振る。(直川 響)