◆米大リーグ オリオールズ―レッドソックス(25日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)
オリオールズ・菅野智之投手(35)が25日(日本時間26日)、本拠地・レッドソックス戦に先発し、6回6安打4失点で降板した。球数87球で最速94・5マイル(約152・1キロ)。
菅野にとって、2試合連続で同じ相手に登板するのはメジャー初。この日は有望新人のバサロと初めてバッテリーを組んだ。初回。1番・アンソニーに5球目の93・8マイル(約151キロ)直球を右中間席に運ばれ、先頭打者アーチで先制された。それでも、自身4連勝中の右腕はその後は3者連続アウトで追加点は与えず。4番・ストーリーは外角に大きく逃げるスイーパーで空振り三振に斬った。
2回は1死から「6番・DH」で先発出場の吉田正尚外野手(32)を四球で歩かせるも無失点。味方の援護で同点になった直後の3回は先頭の9番・ウォンに遊撃強襲の二塁打を打たれたが、初回に一発を浴びているアンソニーをスプリットで空振り三振。最後は2死一、三塁からストーリーを一飛に仕留めた。2点リードとなった直後の4回は1死から吉田に一塁強襲の内野安打を許したが、後続の2人を計5球で打ち取った。
しかし、3―1の5回だった。
前回19日(同20日)の登板では敵地でレッドソックスと対戦。9回に救援投手が同点に追いつかれて菅野の11勝目は消えたが、5回5安打1失点(自責0)の好投だった。「スプリットが久しぶりに良かった」と振り返り、「フォーシームもだいぶ機能してたと思います。来週もおそらくボストンとやるんで、そこら辺もいい意識付けができたかなと思います」と話していた。
その試合で吉田とはメジャー初対戦。巨人時代は18年の交流戦でオリックスの主砲に3打数2安打1打点を許し、19年のオールスター第2戦(甲子園)でも右前打を浴びていたが、公式戦では7年ぶりの対決で2打席2三振とリベンジに成功していた。
今月14日(同15日)の本拠地・マリナーズ戦で日本人ルーキーでは史上10人目となる10勝目を挙げた菅野は、8月はこの日まで4試合で2勝0敗、防御率2・01と絶好調。6月は同6・20と打ち込まれる試合も少なくなかったが、「うまくいかない原因を追求してその課題と向き合って、いろんな人の力を借りて克服できたと思ってます」と自信を深めていた。