◆米大リーグ オリオールズ3―4レッドソックス(25日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)
レッドソックス・吉田正尚外野手(32)が25日(日本時間26日)、敵地・オリオールズ戦に「6番・DH」で先発出場。菅野智之投手(35)から渡米後初安打を放つなど、3打数2安打1四球でチームの勝利に貢献した。
1点リードの2回1死で迎えた第1打席は四球を選んで2試合ぶりの出塁を記録。初球から3球連続ボールとなり、フルカウントから6球目のスプリットを冷静に見極めた。2点を追う4回1死。1ストライクから菅野の2球目、93・3マイル(約150・2キロ)直球を捉えると、打球速度104マイル(約167・4キロ)で一塁強襲。ダイビングした一塁・メヨは痛烈な打球が手につかず、記録はヒットとなった。「VS菅野」は4打席目で初安打。吉田は自身8打席ぶりに「H」ランプをともした。6回先頭の第3打席は一直に倒れ、菅野に対しては2打数1安打1四球だった。9回先頭では右腕マーティンから右前打で出場12試合ぶりのマルチ安打とした。直後に代走を送られて交代した。
昨年10月の右肩手術を乗り越え、7月にメジャー復帰した吉田は今季、試合前の時点で29試合で打率2割2分9厘、2本塁打、13打点。前日24日(同25日)の敵地・ヤンキース戦では7回に代打出場し、そのまま左翼守備に就いたが、9回2死二、三塁で三ゴロに倒れて最後の打者になるなど2打数無安打だった。
菅野とは19日(同20日)に本拠地で対戦して以来6日ぶりの再戦。メジャー初対戦となった前回は変化球で2打席連続の空振り三振に仕留められた。オリックス時代は18年の交流戦で3打数2安打1打点をマークし、「吉田君には近め(内角)の直球を簡単にはじき返された」と巨人の大エースに言わしめた吉田。19年のオールスター第2戦(甲子園)でも右前打を放っていたが、公式戦では7年ぶりの対決では完璧に封じられていたが、今回は意地を示した。