◆米大リーグ オリオールズ3―4レッドソックス(25日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)
オリオールズの菅野智之投手(35)が25日(日本時間26日)、本拠地・レッドソックス戦で6回を投げ、2被本塁打を含む6安打4失点。7月2日(同3日)以来8試合ぶりとなる黒星が付き、今季6敗目を喫した。
菅野は独特の視点で勝負のアヤを振り返った。
「前の試合をいかした上で配球すれば良かったという反省点はあります。打たれたことに対してはしょうがない。投げたロケーションに関して悔いはない。ただ、前の打席(ストレートの四球)で何か意識付けさせられたんじゃないか。そうしたら、あのボールでも結果が変わったんじゃないかというふうに。(投球が)線になっていなかった」
3―1で迎えた5回1死一、二塁。
それでも「ボール自体は多分(前回より)今日の方が良かった」。マンソリーニ監督代行も「あの1球はミスとも言えない。今日のトモ(菅野)は非常に良かった」と内容を評価した。54日ぶりの黒星は付いたが、3回は味方守備の乱れ(記録は遊撃強襲の二塁打)で無死二塁から後続を断ち切り、6奪三振を奪った内容は力強かった。
実は、オリオールズの球団新記録も“樹立”した。
「昨日からいろいろ話し合いを重ねて、彼も一生懸命やってくれたと思う。正直、まだまだ経験は浅くて、どうしたらいいか分からないことばかりじゃないかと思うんですけど、その中でベストを尽くしてくれた。彼も必死に頑張っているし、僕も一応プロの世界で長くやってきてるので、何か伝えられるものがあればうれしいです。残り試合で組む機会がある思うので、また協力してやっていければと思います」。21歳12日になったメジャー最年少選手に、35歳318日を迎えたオールドルーキーが寄り添った。