◆イースタン・リーグ 巨人3―4楽天(26日・東京ドーム)

 巨人の育成3年目・吉村優聖歩(ゆうせふ)投手が公式戦初登板を本拠地・東京ドームで飾った。

 2点ビハインドの6回から2番手で登板。

先頭・伊藤に右中間を破られる二塁打を浴びたが、続く島内を空振り三振、石原に四球を与え1死一、二塁から入江と陽を連続で中飛に打ち取り1回1安打無失点。「ちょっと緊張していたんですけれど、0点で抑えられて良かった。今日みたいな環境で投げられて、いい経験になった」と汗を拭った。

 22年育成ドラフト3位の20歳は、今季の3軍戦で30試合に登板して0勝2敗、防御率2・34の成績。計34回2/3を投げて、イニング数を上回る36個の三振を奪うなど、横手からの独特なトルネード投法と曲がりの大きいスライダーを武器に好投。「三振を取れるピッチャーって目立つし、格好いいじゃないですか。普段はめちゃくちゃ狙っています」。この日も通算1174安打の島内から三振を奪い「課題のスライダーで三振を取れたのは大きい」と自信を深めた。

 27日からは再び3軍に合流する予定の左腕。「目指すのは1軍なんで。まずはすぐに2軍に戻れるように。今日の(マウンドからの)景色をイメージしてやっていきたい」と前を向く。

2万6313人の観衆の前で投じた23球を、さらなる成長へとつなげる。

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