◆JERAセ・リーグ DeNA1―2阪神(27日・横浜)

 阪神の育成ドラフト3位入団の早川太貴投手が5回2安打無失点の好投でプロ初勝利を挙げた。球団の育成出身ルーキーでは球団初となった。

 初回を3者凡退に仕留めると、2四球で招いた3回2死一、二塁のピンチも桑原を143キロ直球で右飛に打ち取った。4回には下半身に違和感からか、ベンチに下がったが、治療後に再びマウンドへ。2点リードで勝利投手の権利がかかった5回は1死二塁となってから、後続を切って役目を果たした。

 国立の小樽商科大でプレーし、卒業後は北海道・北広島市役所で勤務しながら、野球を続けた。くふうハヤテに入団してプロの門をたたき、昨秋ドラフトで指名を受けて虎入り。野球選手としては苦労人の右腕が努力を重ねて、ついにスポットライトを浴びた。

 打線は好投手・東から2点を先取。5回1死一塁で大山が左中間へ適時二塁打を放ち、なお一死三塁から熊谷も中前適時打で追加点を挙げた。

 チームは4連勝で、DeNA戦も7連勝。貯金は今季最多29とし、27試合を残して、3年連続のシーズン勝ち越しも決めた。

編集部おすすめ