◆第19回全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ ▽2回戦 多摩川ボーイズ8―1武蔵嵐山ボーイズ(8月13日・浦安市運動公園野球場)

 「第19回全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ」が12日から17日まで行われた。東日本ブロックからは4チームが出場し、旭川大雪ボーイズが準優勝。

巨人がU15ジュニアユースとして創設し、最速2年目で出場の多摩川ボーイズは快進撃も準決勝で敗れ3位。飯野靖典監督が逝去した武蔵嵐山ボーイズは2回戦で、2度の優勝を誇る湘南ボーイズは初戦でそれぞれ敗退。優勝は世田谷西リトルシニアで、4度目の日本一に輝いた。

  ※  ※  ※

 3番・比留間が空振り三振に倒れ、敗戦が決まると4番・志保田は駆け寄り「終わったな」と比留間の肩に触れた。猛練習に耐えた同士としての絆があった。

 日本一を目指していた。飯野監督が1日に57歳で逝去。昨年から闘病しながらも熱い指導を受けていた。「監督に勝利を届ける」と気持ちを一つにして挑んでいた大会だった。

 初戦は初回から打線が爆発した。先頭の新藤から5者連続安打。比留間が先制打を放てば、志保田は2点三塁打。

選手から「攻守決めで先攻を取りたい」と提案。慣例を破って勝ちにこだわった。

 だが、下級生主体の多摩川に敗戦。監督を務めた吉田駿コーチ(28)の「アップの時に声が出ていなかった。センスは相手が上、気力でやっていくしかないのに…」との不安が的中した。

 気丈に振る舞った志保田主将は試合後、ベンチに飾られた飯野監督のユニホームと写真を運び出す際に、涙がとめどなくあふれた。「自分はやりきって悔いがないけれど、監督にもっと恩返しをしたかった」。飯野監督が心血を注いだ“武蔵魂”は受け継がれる。2戦で3安打と気を吐いた2年生の黒沢は「武蔵の野球を貫いて来年帰ってくる」と誓った。

 【戦績】

 ▽1回戦(12日・大田スタジアム)

武蔵嵐山ボーイズ 440 301 0―12

豊田リトルシニア 030 000 2―5

【武】西城、中島、楳原、周東―志保田

【豊】鈴木、早川、中田、福田―堀尾、清水

[三]志保田、比留間、黒沢(以上武)岡部(豊)[二]岡部(豊)

 ▽2回戦(13日・浦安市運動公園野球場)

武蔵嵐山ボーイズ 000 001 0―1

多摩川ボーイズ  130 301 ×―8

【武】下山、周東―志保田

【多】原、小山―関

[三]藤森、関(以上多)[二]堀之内、小林(以上多)

 【武蔵嵐山ボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽3年生 ※志保田来夢、西城心太朗、新藤虎大、比留間颯太、伊東真央人、下山虎之介

 ▽2年生 小暮遼平、黒沢翔、月山竜平、高橋怜、中島蓮、楳原蒼太、渡邊煌真、石川葵翔、石井琉麻、神山陽輝、市川岬

 ▽1年生 山口和真、周東凌平、新井悠偉

編集部おすすめ