◆米大リーグ フィリーズ19―4ブレーブス(28日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンバンクパーク)
フィリーズのカイル・シュワバー外野手が28日(日本時間29日)、本拠のブレーブス戦でメジャータイ記録の4本塁打をマークした。
初回の第1打席で7試合ぶりの46号ソロ本塁打を放ち、並んでいたドジャース・大谷翔平を突き放すと、47号2ラン、48号3ランも連発し、メジャータイ記録の4本目となる49号3ランも放った。
「本当にクレイジーだよ」とヒーローインタビューに呼ばれたシュワバーは、一言目に話した。
先発ノラが初回に3失点したその裏に、打線がいきなり爆発した。1死からシュワバーが右翼2階席へ豪快な46号。飛距離450フィート(約137・2メートル)の特大の反撃ののろしをあげた。リアルミュート11号2ラン、ケプラー14号2ランも生まれ、3発5得点であっという間に逆転した。
2本目は8-3の4回1死二塁。ブレーブス2番手左腕コックスのカーブを右翼ポール際に運び、47本の自己最多記録(23年)を更新した。48号は圧巻。外角高めの直球に差し込まれながら右手一本でフォロースルーをすると、左中間へ飛んだボールはフェンスを越えた。1試合3本塁打は自身4度目だった。
これにとどまらず15-4で迎えた7回1死一、二塁の第3打席で、打った瞬間に分かる右越え49号。自身初でメジャータイ記録となる史上21人目の1試合4本塁打もマークしてみせた。
8回には第6打席が回り、史上初の5本塁打の期待がかかったが、野手登板したブルハンの57・4マイル(約92・4キロ)のスライダーを打ち損じて左飛。史上初の偉業を逃したが、観客からの総立ちの拍手を浴びながらダッグアウトに下がった。
最終打席前に「ケージで『これまでに何人が達成したんだ?』なんて質問しなきゃよかったと思うよ」と笑ったシュワバー。今年の球宴のHRダービー王者は「でも、とにかく素晴らしい夜だった。みんなにとって楽しい夜になった。ノラが三振を重ねて、試合の立ち上がりでいい打席を作ってくれたし、このシリーズの良いスタートを切れた」。ファンからはMVPコールが何度も起こった。
1試合4本塁打はメジャー最多タイ記録で史上21人目。今季はスアレス(Dバックス→マリナーズ)、カーツ(アスレチックス)に続いて3人目の“当たり年”でMLB史上初になる。フィリーズでは1976年のM・シュミット以来、史上4人目。9打点もまたチーム記録となった。
この日の固め打ちで年間59本ペースとなり、R・ハワードが持つ58本の球団記録を塗り替える可能性も出てきた。