◆第60回札幌2歳S・G3(9月6日、札幌競馬場・芝1800メートル)
ポペット(牝2歳、栗東・高橋康之厩舎、父サトノクラウン)の初戦は3馬身差の圧勝。その勝ちっぷりも強烈だったが、さらに驚いたのが上がり3ハロン33秒9という数字だった。
洋芝の北海道シリーズで、上がり33秒台というのはあまり記憶にない。調べてみると、1986年以降の札幌での新馬で上がり33秒台を出したのは6頭のみ。その中には重賞勝ち馬のコディーノやバスラットレオン、菊花賞2着などがあるオーソクレースが名を連ねていた。
函館では2週前追い切りを取材。古谷助手からは「乗った感じは古馬っぽい。この時期にこれだけしっかりしているのか、という感じ」と印象深い言葉も聞けた。早々と重賞勝ち馬に名乗りを挙げる場面が見られるかもしれない。(山本 武志)