「イチロー選抜KOBE CHIBEN」と高校野球女子選抜によるエキシビションマッチが31日、バンテリンDで行われた。先発の神戸弘陵・阿部さくら(3年)は、松井秀喜氏から空振り三振を奪うなど、2回3安打無失点と好投。
こん身の直球だった。初回2死一塁、116キロで3球三振。「緊張で覚えていないけど、自信のある直球で三振を取れてよかったです」と、にっこり。松井氏も「外角ぎりぎりの消える魔球でした」と脱帽した。
今春の全国高校女子硬式野球選抜大会決勝(東京D)では、1失点完投で神戸弘陵を史上初の3連覇に導いた。初回先頭で二ゴロに抑えられたイチロー氏も「今までの投手の中で一番。女子高生の壁として(男子のような)速球を投げられないけど、一球目で『越えるかも』と驚きました」と、たたえた。
スーパースターからお墨付きをもらい、阿部は「女子野球を盛り上げていける投手になりたい」と、さらなる成長を誓った。(森脇 瑠香)