テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は3日、自民党両院議員総会が2日に開かれ、参院選大敗の責任を取り森山裕幹事長、鈴木俊一総務会長、小野寺五典政調会長、木原誠二選対委員長の党四役が退任する意向を石破茂首相(党総裁)に伝えたことを報じた。
石破首相は自らの進退について「しかるべき時期に責任を判断するが、まず国民の皆さん方がしてほしいと思っていることに全力を尽くす」と述べた。
首相は両院議員総会で、参院選敗北に関して「総裁である私の責任だ」と述べ陳謝した。進退に関し「地位にしがみつくつもりは全くない。責任から逃れず、しかるべき時にきちんとした決断をする」と語る一方で、農業政策や防衛力強化、防災対策を列挙して「道筋を付けなければならない」とも強調した。
また番組では党総裁選挙管理委員会は2日に総裁選前倒しの是非を巡る意思確認に向けた通達を出したことを伝えた。前倒しを要求する議員に対し、記名、押印した書面を8日に党本部に提出するよう求めた。都道府県連には郵送回答を認める。
スタジオでは石破首相の進退を巡り議論。その中で同局の政治部官邸キャップの取材で石破首相が総裁選前倒しを巡り「本当に総裁選をやるのか。だったら解散するか」と周囲に漏らしていることを伝えた。
こうした報道を受けコメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「支持率が上昇傾向ですよね。それっていろんな理由があると思うんですけど、引きずり降ろそうとしている人たちを見ていて、裏金議員に負けるなっていう思いもあるんだと思うんです」と指摘し「石破さんがいろいろ状況を見てこれは勝てそうだから行くっていうことよりも自分がこれをやるんだっていう強い思いで進んでった方が逆に結果はついてくるんじゃないんですかね」と解説した。
続けて「小泉純一郎さんが郵政解散する時だって、本当に勝てるかどうかって勝算があったのかどうかわからないですけれども結果としてはものすごい劇的なことが起こったのは、強い思いがあるとそこに引きずられる人は出てくるわけですよね」とし「ただ一体、何をやりたくて総理を続けるんだってことが一番大事なんじゃないかなと思うんです」と提言した。
その上で「石破総理、3つあげている中に、コメ農政の問題あげているんで、石破総理じゃなくなったら骨抜きになってしまう可能性だって十分あるわけです。僕は個人的には、イチ内閣でひとつの改革が十分かなぐらいに思いますので、それを本当にやりたいっていうのであれば、その熱い思いで進んで行くことがもしかしたら石破さんにとって一番いい形になるのかもしれないし、国民にとってもいいかもしれないですね」と解説していた。