【オークランド近郊(米国)2日=金川誉】日本代表MF久保建英が、メキシコ戦(6日・オークランド)に向けて取材に応じた。FIFAランクでは日本17位、メキシコ13位と格上で、国際Aマッチでは4連敗中と“苦手”とする相手だが「オッズで言ったら、多分僕たちの方が勝つ可能性が高いと思うので。
久保は21年東京五輪でU―23メキシコ代表と2度対戦。1次リーグでは自身のゴールもあって2―1と勝利したが、3位決定戦では1―3と敗れ、銅メダルを逃して号泣した。当時を「もうちょっと何か、できたんじゃないかなって。1位以外はビリみたいな感覚でずっとやってきた僕が、3位(決定戦)で負けたことで感情を入れてしまうというのは珍しかった。これから先はないんじゃないかなと思いますけど」と振り返った。忘れられない敗戦から4年が経過し、自身もチームも成長したという自負がある。「(W杯で)優勝したいって言うんだったら、このレベルの相手に自分たちのやりたいことできなかったら、優勝できないんじゃないですか」と話し、自らに重圧をかけた。
東京五輪ではメキシコの勝負強さや球際の激しさを体感したように、今回の対戦でも、カウンターを回避するためには不用意なボールロストは避ける必要がある。それでも「変に(ボールを)失わないようには気を付けたいですけど、失ったところで(守備の)帰陣も僕らの方が早いと思う。
またメキシコ代表のアギーレ監督は、かつてマジョルカで共闘した指揮官。2度目のマジョルカ在籍となった21―22年シーズンの終盤にアギーレ監督が途中就任したが、その後の8試合で先発は3試合のみに終わった。「正直あんまりいい思い出はないんで。個人的にリベンジしたいとかはないですけど、いい選手になったよ、って見せられたらいいかなと思います」と話した久保。個人的な思いより、積み上げてきた確かな自信が大きく上回っている様子だった。