移籍最終日に3500万ポンド(約71億500万円)の移籍金でリバプール移籍が確定したと大々的に報道されながら、最終段階でクリスタルパレス側が翻意し、一転して残留となったイングランド代表DFマーク・グエイ(25)が怒り心頭だ。

 英高級紙「ザ・ガーディアン」によると、一時はクリスタルパレスが、リバプールの移籍金オファーに合意し、9月1日の夕方にはグエイのメディカル検査のためにプライベート・ジェットも確保され、リバプール入りの準備が整えられたという。

 ところがクリスタルパレスのグラスナー監督がグエイの売却に強硬に反対。「もしもこの移籍が完了した場合は監督を辞任する」と訴え、昨季のFA杯優勝監督を失うことはできないと危機感を抱いたパリッシュ会長がグエイの移籍をぎりぎりの段階で白紙に戻した。25歳イングランド代表DFは残留となった。

 一方、夢のリバプール移籍がかなったと思い込んだグエイは、この唐突な逆転残留に対して激怒。クラブ側も「ありがとうキャプテン」というお別れ映像まで作成していた。

 グエイとクリスタルパレスの契約は今季の1年で切れる予定だが、今回の騒動でグラスナー監督との確執も生まれた25歳のイングランド代表DFが契約を更新する意思はゼロに近い。来夏フリーとなるグエイ獲得競争には、リバプールだけでなく、Rマドリードも名乗りを上げ、次世代を担うCBへの注目度は増すばかりだ。

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