大相撲の幕内・明生(立浪)が4日、秋場所(14日初日・両国国技館)に向け、慎重に調整を進める考えを示した。この日は東京・台東区の部屋で相撲を取る稽古を行った。

幕下力士3人と6番で全勝し、横綱・豊昇龍には8番連続で取り全敗だった。計15番を終え「体は戻ってきたけど、相撲勘が戻ってこない」と現状を明かした。

 名古屋場所は場所前に腰を痛めた影響などもあって、3勝12敗と苦しんだ。場所後には両脚に激しい痛みやしびれを感じ、四股も踏めないほどの状態に陥ったという。夏巡業は「腰椎椎間板ヘルニア」の診断書を提出して全休。「途中から出たかったけど、そういう状態じゃなかった。本場所に出られるように治療して、という方向に切り替えた」と振り返った。

 現在も痛みは残り、万全ではない。もどかしさもあるが「良かった時の相撲がなかなか出ない難しさはあるけど、体に気を付けながらですね。一日一日やれることをやっているので」。不安を抱えて臨んだ先場所の経験を踏まえ、秋場所へ少しずつ状態を上げていく。

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