第10回西日本3歳優駿が7日、高知競馬場のダート1900メートルに12頭(高知10、兵庫2)が出走して争われる。今回と同じ条件で行われた前走の黒潮菊花賞を勝ち、復活を遂げた兵庫所属のラピドフィオーレが地元の厚い包囲網を突破して重賞3勝目を目指す。

主役には兵庫から遠征のラピドフィオーレを推す。高知3歳3冠最終戦の「黒潮菊花賞」では、4コーナーで先頭に立つと断然人気だったジュゲムーンに6馬身差をつけて圧勝。2歳時の兵庫ジュベナイルC以来の重賞制覇を飾った。

 管理する田中範調教師が「幼い面はあるが、いい能力を持っている。精神的にたくましさを増せばさらに強くなる」と評価していただけに、ここにきて本格化したと見ていいだろう。

 地元高知の有力候補はユラリユラメイテ。控える競馬もこなせるが、逃げた方が力をより発揮するタイプ。内寄りの4番枠を生かし、先手を取る形になれば脅威だ。

 大井で行われた黒潮盃で7着のヤマノアシオトは、強敵相手にもまれた経験を生かして上位進出が期待できる。

 ◆ラピドフィオーレ 父ホッコータルマエ、母ナナヨンハーバー(父タイムパラドックス)。園田・田中範雄厩舎所属の牡3歳。北海道新冠町・カミイスタットの生産。

通算成績は12戦4勝。通算獲得賞金は3395万5000円。主な勝ち鞍は24年兵庫ジュベナイルC、25年黒潮菊花賞。馬主は木村公子氏。

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