◆車いすテニス ▽全米オープン(5日、米国・ニューヨーク)
車いすテニスで、2024年パリ・パラリンピック女子単複2冠で、世界女王の上地結衣(三井住友銀行)が、2017年以来8年ぶりの全米女王に王手だ。7月のウィンブルドン決勝で、生涯ゴールデンスラムの快挙を阻まれた同4位の王紫榮(中国)に6-4、7-5で雪辱し、決勝では同3位の李暁輝(中国)と対戦する。
世界女王の意地だった。ウィンブルドンの芝ではやられたが、得意のハードコートでは負けない。最初のマッチポイントで、鮮やかにフォアを決めると、思わずガッツポーズ。「後半、ペースを落としたのが良かった」。芝での雪辱に成功した。
第1セットも、第2セットも嫌な流れを乗り越えた。第1セットは5-3から4本のセットポイントを逃し、自分のサービスゲームを失った。第2セットは逆に2-5とリードを許し、途中、3本のセットポイントを握られた。しかし、一気に5ゲームを連取して、鮮やかな逆転劇につなげた。
今回、試しで、車いすのタイヤの空気圧を変え挑んでいる。空気圧を上げれば、車いすは楽に動くが、打つときに定まらない。空気圧を下げれば、打つときに定まるが、動きは鈍くなる。