米ハワイ在住で、前向きな生き方を手助けするライフコーチの資格を持つMarissa(マリサ)が、8月23日に初の著書「ミセス メンヘラ トラウマはスーパーパワーに変えられる」を出版した。

 精神科医など、専門家による一般的な自己啓発本とは違った一冊。

Marissa自身が過去にトラウマやPTSD(心的外傷後ストレス障害)、ADHD(多動や注意欠如などの発達障害)を抱え、それを乗り越えた経験を持つ当事者で、その実体験を踏まえて書かれているため、実用的で説得力がある。

 Marissaは東京で生まれ、10歳の時に両親が離婚して母親と米ハワイに移住した。多感な時期の経験が、いつしかトラウマになっていた。3年ほど前、リトリート(心身をリラックスさせて、自分を見つめ直すこと)に参加。「1週間、携帯電話を預けて、自分と向き合いました。忘れかけていた傷を思い出し、消毒して薬を塗って治療しました。そうしないと、ふとした瞬間に傷が開いて、バーンと落ち込むことになってしまうんです」

 自身も3度の結婚と2度の離婚を経験し、シングルマザーとして3人の子供を育てるなど波乱万丈な人生を送ってきた。リトリートで傷と向き合い、乗り越えたことで「今ではすっかり元気になりました。私のディープな経験を伝えて、誰かが元気になったり、私も一人じゃないと思ってもらえたら。悩んでいる人にこの本を読んでもらいたい。トラウマがない人なんていないので、より幸せになれるように心の整え方を提案したい。トラウマはスーパーパワーに変えられるんです」と力を込めた。

 心の癒やし、健全な親子関係、自分らしさの回復などをテーマに前向きな生き方を手助けするライフコーチの資格を持つ。今後も家族や夫婦の問題、ADHD、PTSD、シングルマザーの葛藤などについて積極的に情報発信していく。「誰かの助けになれたら」と意欲的だ。

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