9月6日の中山5R・2歳新馬(芝1200メートル=16頭立て)は、4番人気のランプローグ(牝2歳、美浦・矢野英一厩舎、父ダノンキングリー)が、最後の直線でセンス良く抜け出してデビュー戦を飾った。勝ちタイムは1分9秒0(良)。

 トップスタートから控えて先団で折り合いをつけると、最後の直線では内ラチ沿いを鋭く抜け出し、ダノンルミエール(三浦皇成騎手)を首差退けた。騎乗したデビュー3年目の石田拓郎騎手はこれが新馬戦初勝利。「スタートが速くて、出た後に少し物見をして先手を取れなかったですけど、競馬が上手な馬です。いいところで控えて内から抜けてきてくれて内容が良かったです」と笑顔。ダノンキングリー産駒はJRA初勝利。

 また、左肩の手術の影響で9か月ぶりの実戦復帰となったJRA最年長ジョッキーの柴田善臣騎手=美浦・フリー=は、フックセンチョウの手綱を執って12着。返し馬では拍手が起こり、「おかえり~」など復帰を祝う声も聞かれた。ベテランは「競馬に乗れたことは良かった。体の動かし方とか新馬戦だったこともあって違和感はあるよね」と久々の感触を味わった様子だ。

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