JLPGAツアー通算23勝を誇る李知姫(アイザック)が、通算13アンダーで大接戦の激闘を制し、レジェンズ選手権初出場で悲願の初優勝をたぐり寄せた。久しぶりの大会だったが「コンディションに恵まれた」という李は「優勝したことにびっくり」と、自身でも驚きを隠せない様子で喜びをかみしめた。
JLPGAツアー、ステップ・アップ・ツアー、レジェンズツアーでの優勝で、全3カテゴリーの制覇となった。大会を特別協賛する明治安田は、今年からJLPGA全3カテゴリーを協賛しており、永島英器取締役代表執行役社長は「感慨深い大会になった」と話し、今後もゴルフを通じた社会貢献活動の応援を約束した。
同社とアンバサダー契約し、世界女子ゴルフ史上でただ一人、5大メジャーを制したカリー・ウェブは、通算2アンダー。第2ラウンドで4位タイまでスコアを伸ばしたものの単独16位に終わった。「日本のファンの前でゴルフすることが楽しかった」と大会を振り返り、4つのバーディを奪い粘り強く戦ったが、ペースを取り戻すことができなかった。
また、昨年のレジェンズツアー最終戦「ボンドカップ」でツアー通算3勝目を挙げた斉藤裕子が、12番でホールインワンを達成。中村篤志取締役代表執行役副社長から副賞として賞金10万円が贈られると「長くやっているといいことあるね」と満面の笑み。健康増進に注力する明治安田ならではの副賞として、60歳以上のカテゴリーで成績トップ選手には「健活賞」が用意され、同スコアだった日吉久美子(朝霧ジャンボリーGC)と大金寿子(ゴルフプラザサンライズ)に(各50万円)が渡された。
本大会は、レジェンズツアー唯一の公式競技で、対象年齢を40歳以上へ引き下げ、4日間の開催(第3日は台風のため中止)に変更。世界で戦えるシニア選手の育成・輩出の場として、女子ゴルフのさらなる活性化を図る。