◆第60回札幌2歳S・G3(9月6日、札幌競馬場・芝1800メートル、良)

 夏の北海道シリーズのラスト週の2歳重賞に12頭が出走し、1番人気のショウナンガルフ(牡、栗東・須貝尚介厩舎、父ハービンジャー)が外から力強く伸びて差し切り、デビュー2連勝で重賞初制覇となった。池添謙一騎手は史上12人目のJRA重賞100勝を達成。

2020年ソダシなどで勝っている須貝調教師は、昨年のマジックサンズに続く連覇で、歴代単独1位の同レース5勝目とした。勝ちタイムは1分50秒6。

 逃げ粘った10番人気のジーネキング(斎藤新騎手)が2着。4番人気のスマートプリエール(武豊騎手)が3着だった。3番人気のロスパレドネス(クリストフ・ルメール騎手)は5着で、全兄のジオグリフ(2021年)に続く兄弟制覇とはならなかった。

 ルメール騎手(ロスパレドネス=5着)「柔らかい馬場だったぶん、速い脚を使えませんでした。反応も遅かったし、しまいはじりじり来たけど…」

 鮫島克駿騎手(サンセットゴールド=6着)「1コーナーで不利があって、2コーナーで収まるのに時間がかかりました。その後はリズムを取れましたし、4コーナーではオッと思わせる動きでした。マイルで見てみたい気持ちはあります」

 石橋脩騎手(オブラプリーマ=7着)「自分のペースでは走れて、ラストも脚を使ってくれているんですけど、前が止まりませんでした」

 丹内祐次騎手(ミリオンクラウン=8着)「いいポジションを取れたし、最後まで頑張って食らいついていました。距離は大丈夫だと思います」

 橋木太希騎手(ポペット=9着)「前半から力んだぶんでしょうか。距離自体は大丈夫だと思うんですが、まだキャリア2戦目ですからね。滞在して調整したんですが、折り合いに苦戦しました」

 佐々木大輔騎手(ヒシアムルーズ=10着)「1コーナーで左に張る面を見せたし、後ろの馬も少し気にしていました。

ゲートは練習よりも落ち着いていました。内容自体は悪くなかったです」

 古川吉洋騎手(トーアサジタリウス=11着)「1コーナーで不利があったし、距離も若干長いのかもしれません。今日はかわいそうなレースでした。スローペースで上がりが速くなると、切れ負けしてしまいますね」

 横山武史騎手(ジャスティンシカゴ=12着)「(1コーナーで)曲がって行きませんでした。危なかったです」

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