フィギュアスケート チャレンジャーシリーズ 木下グループ杯 第2日(6日、関空アイスアリーナ)

 ペアのショートプログラム(SP)が行われ、昨季世界選手権(米ボストン)金メダルの三浦璃来(23)、木原龍一(33)組=木下グループ=が、79・94点。自己ベスト80・99点に迫る好演で、三浦は「今年の夏は本当にいい練習が積めていて、それが本当によかったものだったと再確認できたSPだった」。

木原も「(今回)初戦だけど、前回の地元(カナダ)のローカル大会より点数を伸ばすことができたので、よかった」とうなずいた。

 黒と赤の新たな衣装に身を包み演じた「Paint It Black」。冒頭のトリプルツイスト、サイドバイサイドの3回転トウループ、スロージャンプなど全て成功。ほぼ完璧な演技で、今季初の国際大会を好発進した。「このSPは、自信を持ってシーズンを駆け抜けられると思えた」と三浦。昨季は完璧を追い求めすぎたという反省も含めて、木原は「レベルが取れていないところもあったけど、まぁ十分か。と思って」と朗らかに語った。

 日本勢初の金メダル獲得を目指す26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンが幕開け。7日のフリーは、新たに「グラディエーター」を披露する。三浦は「明日もケガなく、笑顔で滑り終えたい」と意気込み、木原は「初戦なので完全を求めすぎず。やってきたことは確かなものがあるので、それをある程度出せたら」と、自然体でフリーを見据えた。

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