◆バレーボール男子 強化試合第3戦(6日、千葉・ららアリーナ東京ベイ)
世界選手権(12日開幕、フィリピン)に向けた壮行試合で、世界ランク5位の日本は同2位で前回2022年世界選手権王者のイタリアと対戦し、2―3と惜敗した。同国とは昨夏のパリ五輪の準々決勝で2―3のフルセットで逆転負けを喫して以来の再戦だった。
高橋藍は第3セット(S)まで出場し、チーム3位の8得点を挙げた。第1Sでは2本のバックアタックを決めるなど1万27人の観客を盛り上げた。25―23といい立ち上がりだったものの、第2、3Sを落とし「得点を取りに行く場面で冷静さが欠けたり、ミスを出してしまった。それが課題だし、自分が強くなれる要素」と悔しさの中にも伸びしろを感じたという。
対戦相手のイタリアは高さがあり、ブロックは世界トップクラスを誇る。日本が強化しているパイプにも、徐々に対応された。「ブロックがきても決めきる力をつけていかないといけない」。新たな取り組みに手応えは感じているものの、強豪国と対戦したことにより課題も明確となった。
7日もイタリアとの壮行試合を控える。五輪で惜敗したチームだが強い意識はなく、どのチームにも勝つことに重きを置いている。「自分たちの弱みを出すことが強化試合の課題」と位置づけている。「悪いときこそいい状況を持って行かないといけない。