◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 井上尚弥―ムロジョン・アフマダリエフ▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 武居由樹―クリスチャン・メディナ▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦12回戦 高田勇仁―松本流星(9月14日、名古屋・IGアリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が6日、横浜市の所属ジムで東洋太平洋フェザー級王者・中野幹士(30)=帝拳=と5ラウンドのスパーリングを行い、WBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=との防衛戦へ向けたスパーリングを打ち上げた。
所属ジムの大橋秀行会長(60)は「世界戦に向けての最後のスパーリングが終了しました! 中野幹士(帝拳)と5Rのスパーリング 今回は120Rのスパーリングを行いました 今回はパートナーのレベルの高さ スパーリングの出来 全て最高の出来で終了しました 試合が楽しみでしかありません」と報告。
井上は「キャリア最大の強敵」と警戒するアフマダリエフとの対戦へ、7月下旬から約1か月間、23年4月にアフマダリエフに唯一の黒星をつけたタパレスとのスパーリングを敢行。井上自身も23年12月に4団体王座統一戦で対戦し10回KOで下している“戦友”タパレスから、アフマダリエフ対策の手がかりを得た。
タパレスだけでなく、名門・帝拳ジムが誇る4人のサウスポー地域王者と拳を交えた。
8月上旬には帝拳ジムでプロ入り後初、13年ぶりとなる出稽古を敢行。増田、藤田とスパーリングを行った。また、大橋ジムで中野、村田ともスパーリングを行い、アフマダリエフ戦へ向け合計120ラウンドのスパーリングを重ねた。
過去最強のサウスポーパートナー陣とのスパーリングに、井上は2日の公開練習で「今回はスパーリングパートナー、スパーリング内容を含め、トータル的にすごくいい内容でここまでトレーニングを積めてきた」と「過去イチ」の成果を実感していた。
戦績は井上が30戦全勝(27KO)、アフマダリエフが15戦14勝(11KO)1敗。