◆セーリング ▽470級全日本選手権(6日、江ノ島ヨットハーバー)

 2023年世界選手権銅メダルの磯崎哲也、関友里恵(ともにJPN22 Racing)組が、予選シリーズ6レースを終え、総合8点で首位に立った。この日の3レースで、最初と最後の2レースは、磯崎が「プラン通りの戦い方ができ、気持ちよく走れた」というほどで、トップでフィニッシュ。

しかし、2本目のレースは、「スタートをミスして、途中でもコースをミスした。悔いが残る」と3位に終わった。それでも、最初の3レースが終わっての2位から、順調に首位に浮上。優勝候補最右翼の実力を見せた。

 磯崎、関組は、2024年パリ五輪を目指していたが、同五輪で銀メダルを獲得した岡田圭樹、吉岡美帆組に代表レースで敗れ、出場はかなわなかった。その後、関が2度目の引退。磯崎は、他の選手と組んで選手活動を継続したが、ペアがけがをし、途方に暮れていた。そこで、関が一念発起した。「もう1回だけ気持ちが自分の中で芽生えた」と、磯崎に現役復帰とコンビ復活を訴え、再結成が決まった。

 今年は、470級は代表の強化選手がおらず、金銭的なことも影響し、海外遠征がない。そのため、磯崎、関組にとっては、今大会は「大事な大会となる」。可能ならば、今年の年末から海外遠征を考えており、「外国勢としのぎを削らないと上達しない」と意欲を見せた。

編集部おすすめ