フィギュアスケート チャレンジャーシリーズ 木下グループ杯 第2日(6日、関空アイスアリーナ)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)SP4位の坂本花織(シスメックス)はフリー138・39点、合計203・64点の2位でミラノ・コルティナ五輪シーズン初戦を終えた。

 「とりあえず今できるところまではやれた。

この大会で、今までどれだけマイペースで練習してきたかを思い知らされた。やっとスイッチが入ったので、ここから全力でやりたい」と元気いっぱいに言った。

 連続ジャンプの後ろに、2回までしか認められていない2回転トウループを3回組み込んでしまうミスもあった。演技後に中野園子コーチから「ダブルトウループ3回跳んだことに気づいてる?」と言われて初めて気がついたという坂本は、リンクサイドで「やってもうたー!」と頭を抱えた。

 演目「愛の讃歌」の完成度を上げていく。「初戦が始まる前に、振り付けを1回ブラッシュアップして、この大会が終わったら本格的にブラッシュアップする予定。より磨きがかかるかなと思う。自分自身特別な思いもあるので、そこを表現できるようにするのと、しっかりジャンプがはまるようにしたい」と話した。

 今大会での一番の収穫は「マイペースに練習しすぎた」ことを痛感できたこと。「かわいい言い方をすると、ラプンツェルみたいな感じだった。ずっと閉じこもって外の世界を見ていなかったっていう感じ」とディズニー映画の「塔の上のラプンツェル」を例えに出し、笑いを誘うと「自分でラプンツェルとか言った…キャラじゃないのに」と恥ずかしそうにうつむいた。

 「とにかく次からは満足した結果が得られるように全力で頑張る。

次がGPシリーズの1戦目になる。1か月ちょっとしっかり練習をする時間がある。そこで上がるか下がるかは自分次第」と気合を入れた。

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